一宮市T様邸 陽だまりのアトリエ ~生まれ育った実家を終の棲家に~
施工データ
-築年数
70年
-施工期間
60日
-広さ
80㎡
プラン・施工上の工夫
築70年を超える離れをお客様の終の棲家とするため、構造材の補強をしながら一間続きのアトリエに変身させました。
本当は畳コーナーをもっと高く設置したいとのご要望でしたが、動線や使い勝手から今の高さをご提案し、その代わりに天井に段差をつけて仕上げを替える事で空間に表情を演出しました。
担当/伊藤喜隆 デザイナー/北出祐子 施工監理/福島英樹
before/施主様のご要望
平屋の「離れ」は私が生まれた家です。40年程前に敷地内に2階建ての「母屋」を建てて私はそちらで生活しておりました。
同居する母はこの離れの陽だまりがお気に入りで、亡くなるまでずっと離れで過しておりました。
解体すると決めたはずだった離れですが、たくさんの母の思い出と温かかな記憶を残したいという思いから、今回リノベーションを決意しました。
母屋の古くなった設備機器の取替と、以前からの憧れであった木の温もりを感じる趣味のアトリエを離れに造りたいと要望しました。
after/施工後施主様のご感想
念願のアトリエは、単純に「いい!!」という感想です。
母が好きだった南からの陽だまりはそのままに、気密性が上がりさらに過ごしやすくなりました。
夜はランタンに火を灯し、ゆったりとした時間を楽しんでいます。
小上がりの畳コーナーは親戚が集まった時に重宝しています。職場の友人を招いたら、「他の友人にも見せたい!」とびっくりしていました。
今後の人生での楽しい時間をずっと、母の思い出残るこの家で過していきたいと思っております。